商品名:ResverAQUA
北海道に自生するヤマブドウ(Vitis coignetiae)の茎部より誘導した未分化の細胞から製造した
レスベラトロールを含有するスキンケア用機能性化粧品原料です。
「ResverAQUA」は以下の特徴を兼ね備えたこれまでにない機能性原料です。
レスベラトロール(RSV)とは
レスベラトロールは1940年にブドウより同定されたポリフェノール成分です。強い抗酸化作用を有し、
植物が紫外線、病害等の外界からのストレスにさらされた際の生体防御物質と考えられています。
近年の研究では、アンチエイジング、抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用、脂質代謝改善、認知症改善等、
様々な機能性が報告されています。
作用 | 効果 | 参考・引用文献 |
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アンチエイジング | UV-Bが介在する皮膚の硬化、発がんの抑制。 | Farrukh Afaq et al., Toxic Appl Pharmacol186(2003)28-37 |
抗酸化 | RSV(5,10,20μM)をPC12細胞に前処理することで、4-hydroxynonenalによる酸化ストレスから保護するアポトーシス神経変性を予防する可能性を持つ。 | M.A. Siddiqui et al., Toxicol in Vitro24 (2010)1592-1598 |
抗炎症 | NF-κB核内移行を阻止する役割のIκB(inhibitor of NF-κB)のタンパク分解も有意に抑制する。よって、RSVによって内毒素誘導ぶどう膜炎におけるレドックス感受性炎症シグナル経路が抑制。 | 坪田一男ほか、レスベラトロールの基礎と応用、シーエムシー出版(2012)p.167 |
抗菌 | Propionibacterium acnes (アクネ菌)の増殖抑制。 | John J. Docherty et al., J Antimicrobial Chemother 59 (2007) 1182-1184 |
抗菌 | Helicobacter pylori (ピロリ菌)の増殖抑制。 | Luisa Pauro et al., Food Research International 44 (2011) 964-969 |
抗菌 | 皮膚糸状菌 (Trichophyton mentagrophytes, Trichophyton tonsarans, Trichophyton rubrum, Epidermophyton floccosum, Microsporum gypseum)の増殖は25-50μg/mLRSVにより、75%以上抑制。 | Marion Man-Ying Chan, Biochem Pharmacol 63 (2002)99-104 坪田一男ほか、レスベラトロールの基礎と応用、シーエムシー出版(2012)p.167 |
Tyrosinase阻害活性 | TyrosinaseによるL-Tyrosineの酸化を抑制する。 また、200μMでB16F10 Mouse melanomaに対し細胞毒性を示さない。 | H.Satooka, I. Kubo, Bioorg Med Chem 20 (2012) 1090-1099 |
名称
表示名称 | ヤマブドウカルス細胞順化培養液 ヒドロキシプロピルシクロデキストリン |
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INCI名 | Vitis Coignetiae Callus Culture Conditioned Media Hydroxypropyl Cyclodextrin |
特徴1:RSVを高純度で含有
本製品は、RSVを1.0%以上含みます。
RSV重合体などの類似化合物はほとんど検出されません。
市販品は、ブドウの茎や種子からの抽出物であるため、元の植物組織に含まれる褐色の色調を呈するRSV重合体を含むと考えられます。
特徴2:色がついていません
植物細胞培養技術を用いることで、色素成分のアントシアニンを全く含まず、RSVを高純度で生産することに成功しました。
ResverAQUAはこれまでのRSV含有原料と異なり、着色が極限まで抑制されています。
特徴3:高い水溶性
RSVは水に対する溶解度が0.03mg/mLと非常に低く、溶解性に問題がありました。
ResverAQUAは、水への溶解性が300mg/mL(常温)となり、大きく向上しました。
機能性
細胞死抑制作用
ミトコンドリア活性酸素消去作用
mRNA発現レベル
C2C12細胞にantimycinA(AA)を処理することにより、ミトコンドリアに活性酸素(ROS)が発生し、
ミトコンドリア機能不全となって細胞死が引き起こされます。この系にResverAQUA(RAQ)を処理することにより、
ミトコンドリア活性酸素が消去され、細胞死が抑制されました。また、活性酸素消去への関与が考えられる
SIRT1およびMnSOD2のmRNA発現レベルの上昇を確認しています。
なお、本研究はノーステック財団の研究開発助成を受け、札幌医科大学薬理学教室との共同研究により実施し、
その成果として日本薬学会第134年会(熊本)において発表致しました。
安全性
Ames試験 | :陰性 |
ヒトパッチ試験 | :安全品(24時間閉塞) |
RIPT試験 | :累積刺激性、感作性なし |
製品規格
性状 | 白色~うす褐色の粉末で、わずかに特有なにおいを有する |
trans-resveratrol含量 | 1.0%以上(HPLC) |
乾燥減量 | 10.0%(1g, 105℃, 2時間) |
純度試験 | |
(1)重金属* | 10ppm以下(第2法) |
(2)ヒ素* | 1ppm以下(第3法) |
一般生菌数 | 1.0×102個/g以下(標準寒天培地) |
大腸菌 | 陰性(微生物限度試験法) |
* 日本薬局方の一般試験法
荷姿
包装形態
内容量 | :250g、1kg |
内装 | :アルミ袋 |
外装 | :ダンボール包装 |